先物取引の簡単な例
簡単な例をとりますと、おまんじゅう屋さん(生産者)の饅頭の餡は小豆で作られています。この小豆が不作で値段が上がっても、おまんじゅう屋さんは饅頭の値段を上げるわけにはいきません。このため、いつも同じ値段で材料が手にいれられるよう先物取引で買い予約をしておくのです。受け渡し期日が来て、その時の相場が上がっていても予約した値段で手にいれられますし、差額だけ儲かることになります。その反対に、値段が下がっていても買い約束した価格を支払わなければなりません。この場合、一見損をしたように見えますが、予めその値段で製品のコストを考えているのですから、問題はないわけで、多くの場合、その前に売ったり、買ったりして損もしないように活発な取引がなされています。このことからも商品先物取引は、公正な市場価格形成の場であるといえるのです。一般の商品取引では、築地市場のように現物市場において売買取引が行われています。先物取引とは、将来の一定の時期に商品とその対価を受け渡すことにより、決済することを目標としながらも、最初の契約値段と反対売買(売り契約をした場合は買い戻し、買い契約をした場合は転売する)をして取引を終了することができるのです。つまり、必ずしも現物を引き取ることなく、反対売買をして差額の支払い、または、受け取る決済方法(=差金決済)を制度として認めた取引なのです。商品先物市場においては、そのほとんどは、反対売買で決済され、現物の受け渡しによる決済は少ないのです。それゆえ、一般投資家も、現物を引き取っても良いと思う貴金属に限らず、石油製品、穀物等の商品取引に参加できるわけです。商品取引員を介して、売買注文を行うことができます。